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東日本大地震3

京葉線の下をくぐり、高速湾岸道路の上を渡ると道の角に警官が立っていました。
「この道行くとどこに出るのですか?」
「まっすぐ行って左に曲がると西葛西です。東西線の・・・・」
「そうですか、東西線の・・・でもきっとしばらくは動かないでしょうね」
別れたお仲間や先生はまだ自宅には帰り着いてはいないでしょう。どこで被災されたか気がかりです。

取りあえず海岸から離れるという目的だけで、みんな知らない道を急いでいます。
9メートルの津波が本当に来るかどうかはわからないけれど、今はこの道を急ぐしかないんですから・・・

夫に連絡がつきません。それが不安だし足が痛くてへとへとだし、カメラは重いし・・・ぶつぶつ言いながら足取りが重くなってきた頃、
「あら、バスが来た!」
という声に目を上げるとそこはちょうどバス停!そしてバスが今到着!
なぜか並んで待っている人はゼロ!
行き先を確かめるとなんと「西葛西」!
「乗っていいですか?」
誰も乗っていないバスにこんな愚問、
だって信じられないくらいいいタイミングだったんですもの。私たちのためにお疲れさん!て用意されたバスみたいでみんな嬉しくて元気になって大ニコニコ・・
「今日は魚座の人、運がいいのよ、私魚座なのよ」
「わぁ、よかったわね、おかげさまでお相伴、ラッキー!」
つづく



西葛西は思っていたより遠くてこの距離を歩いていたら大変でした。
駅前で降りたら意外なことに町に地震の影がないのです。そのへんが液状化してるとか、ネオンが1,2本落下してるとか、そんなことなにもなくて平和な普段の街なのです。
私は水族館で体がころがるくらいのゆれを体験し、マグニチュード8,8という声も聞いたのでとんでもない大地震を想像していたようでした。葛西臨海公園辺りは埋め立て地だしその分揺れ方ひどかったのかな。
「とりあえずどこかに座りましょうか」
「早めの夕飯にしますか。食べられるときに食べとかなきゃね」
そんな話から近くのお蕎麦屋さんに入って腹ごしらえ。
お蕎麦屋さんなんだから当然テレビがあって情報がわかると思っていたのにそれがないのです。
みんなケータイやスマートフォンなどでなんでも情報が手に入る時代だから?でもそんなのを持っていない人もいるんですよ。持っていても使いこなしていない人もいるんですよ。私なんかもそうです。あああ、買い換えておけばよかった・・・・ネットもTVも見られるケータイ!
「先生たちどうなさったでしょうね」
「もうじき帰ってくる孫のことが一番心配!」
「電車いつ復旧するでしょうか?」
一息ついたらたくさんの心配が皆の心をいっぱいにします。
電話ボックスが駅前にあるかもしれないと探しに行った人がなかなか帰ってきません。私も行ってみると15人ぐらい並んでいるのです。寒い夜でぶるぶる震えながら順番を待っているとすぐ横にカラオケ館というネオンの文字が目に入りました。あ、あそこなら7人で朝までいられるのではないかしら。。
家にやっと電話出来て無事を確かめあうと、「無理して帰らないで。そこで朝までじっとしていなさい」と夫。
ほっとして蕎麦屋に戻ると皆と相談して、カラオケ館で一晩過ごすことにしました。カラオケだけど誰も歌わずTVはここにもなく、眠りたいけどなかなか眠れず、いろいろお話しながら夜が更て、明け方5時にチェックアウト。余震が続く中、時間は不規則ながら動きだした電車に全員乗って自宅に朝帰りいたしました。
7人ご一緒だったから大きなストレスなく一晩を過ごすことが出来たことを心から有り難く思っています。
神様、皆さん、ほんとうにありがとうございました。
そして私たちは帰宅後にはじめて今回の大地震の恐ろしい現実を知ることになります。             

 
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by fuyou1384 | 2011-03-18 16:33 | 暮らしの中で