
今年最後の月下美人が今2輪咲いています。
直径20センチほどの花は輝くような気品に充ち、見栄えがして初めて開花させた時の感動は忘れられません。
爪楊枝の頭ぐらいだったつぼみが1ヶ月近く経つと特大のきゅうりのように育ち、先が蛇の鎌首のように反り返ってきます。
開花当日は夕方から序々にかおりを放ちながら開き始め、7時半ごろから4時間ぐらいが最も美しく、あとは見る間に色香を失って、明け方にはすっかりしおれ無残な姿に変っています。ドラマを見るような花の一生です。
たった一晩の命ですがひと夏に4,5回はこのドラマを見ることが出来ます。
花芽は同時にいくつも付いて開花もいっせいに、そして数日後にはまたまた次の花芽がそこここについて新しいドラマの始まりとなります。
実はこの月下美人、家にきてからもう二十年あまり、株は大きくなるし植木鉢の重さが手に余るようになってきて今年は随分冷たく放っておいたのです。
それなのに夏の終りの今頃、数は少ないけれど花を咲かせてくれました。
(心なしか青ざめて見えるのはホワイトバランスのせいだと思いたいのですが・・・)
ごめんね、来年もまたがんばれるように、これから少し大事にしてあげましょう。
ありがとう
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